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  • 2013年07月01日
  • PRノウハウ

【注目企業のPR術を学ぶ】「世界最大の署名プラットフォームchange.org!日本上陸時のPR戦略を聞く。 インタビュー:Change.org, Inc日本ディレクターハリス鈴木絵美さん―(前編)

今回登場していただくのが、"「変えたい」を形にする ソーシャルプラットフォーム"、change.orgを展開するChange.org, Inc. 日本ディレクターのハリス鈴木絵美さん。もともとChange.org, Inc.は2007年2月にアメリカで設立されサービスを開始し、現在世界で196カ国2500万人のユーザーがいます。世界中で多くのユーザーを抱える本サービスが2012年7月に日本に上陸し現在注目を集めています。

一言でこのサービスを説明すると、「世界最大の署名プラットフォーム」ディレクターの絵美さんは語ります。「change.orgは個人レベルの小さな問題から国政レベルの問題まで世界中の誰でも無料で署名キャンペーンを立ち上げソーシャルメディアで拡散し、その思いを決定権のある人に署名という形で請願するサービスです。私たちのビジョンは誰でも自分が実現したい世界をアクションにつなげ築きあげていく手助けをするツールを提供することです。現在、日本では9万人のユーザーがいます。」

日本でのオープンから約9ヶ月でどのようにユーザーを獲得してきたのかそのマーケティング戦略を伺いました。

 

 

"1人のユーザーと向き合うところから"

スタート時の苦労はありましたか?

私が日本に来日したときにすでに英語のサイトから登録した日本のユーザーが2万人いました。まずはほぼ何もないところからサイトを日本語へ翻訳しました。英語の表現を日本語に変換していくことが難しくて、多くの方に助けを借り少しずつ形にしていきました。

約1ヶ月をかけやっと日本語サイトが完成し、メディアやユーザーに告知したのですが最初は全然メディアに取り上げられませんでした。

 

スタート当初はどのようなPR活動をしていたのですか?

私たちのサービス(change.org)をPRして広めていってもユーザーは具体的に活用するイメージを抱くことができないと思ったので、悩みを抱えるキャンペーン立案者に会いにいくところから始めました。キャンペーン立案者が成功し、そのストーリーを伝えていくことが一番ユーザーにとって利用シーンを想像することができ、価値のある情報になると思いました。ですから、立案者に対して戦略立案、コピーライティング、ソーシャルメディア活用の方法を教えていきながら、キャンペーン成功を後押しするなど、まずは1人ひとりのユーザーと向き合い大切にしていくことから始めていきました。

 

具体的にどのような方に会っていったのですか?

社会の現状に対し、課題を持って活動をしている方にとにかく会いに行きました。動物愛護の団体の方、女性の権利を主張する編集長、NGO、NPOの方など多くの方にお会いさせていただきました。

 

"ソーシャルメディアでの発信がサービスの評判を作る"

ユーザー獲得にインパクトのあったメディア露出は?

主にソーシャルメディアで私に相談したい人を募集し紹介していただきました。 その他にも積極的にイベントに参加し名刺を交換したり、webサイトを検索したりしてアプローチをしました。大きいNPO団体だとchange.orgを知っている人もいたので比較的アポを取りやすかったです。

立ち上がりのサービスこそ個人的なソーシャルメディア上での発信力、説得力が大切です。多くの方がソーシャルメディアでの私の発信を信頼してchange.orgを使い始めてくれました。私のパーソナルブランド=change.orgだと思っています。ですから今ではポストしている内容もchange.orgが中心になりました。個人的な発信はスマホに移してLineなどになりました。あまりソーシャル上で弱音をはかなくなったかもしれません笑

 

Facebookページの発信内容は?

最近Facebookページがグローバルページになりました。 日本メンバーの発信としては日本でのキャンペーン、成功事例海外の事例を発信しています。キャンペーン発信者の人間性が伝わるポストには多くのいいねがつきました。上智大学の休学の際にかかる授業料の免除のために募った署名が成功したときの発信者の感謝の言葉に対しては100を超えるいいね!が集まりました。

 

Facebook、Twitterの他にも活用しているソーシャルメディアはありますか?

今は活用しているものはありませんが、これから日本で成功した事例などを紹介するブログを開設する予定です。現在は私を含め2人しかスタッフがいないためなるべく運用負荷がかからない形でブログを開設しようと考えています。具体的にはTumblrを活用しブログを開設したいと思っています。コストも必要ないですし、デザインの変更も容易に行えるのでオススメです。

 

インパクトがあったメディア露出などはありましたか?

2012年の年末に本社の社長が日本に来日したときのことです。米誌「タイム」の「世界で最も影響力のある100人」に選出された弊社の社長が来日したということで大きくメディアに取り上げられました。来日時にはニコニコ生放送でジャーナリストの津田大介さんの放送に出演させていただいて多くの方に視聴していただきました。

また朝日、産経、日経などの新聞に掲載していただきました。テレビはNHKの「ニュースの深層」に特集をしていただいたり、NHKのニュース番組「おはよう日本」にていくつかの成功事例や、福島の住宅支援存続を求めるキャンペーンについて放送してもらいTwitterなどにも多数の賛同のコメントが寄せられ大きな反響がありました。

 

記者と接するときに気をつけていることはありますか?

うーん、基本的にはあまり考えていません(笑) しかし、オープンに話すことで好意的な記事を書いてもらえているのかも知れません!オープンな社会を築いていくことが目的のchange.orgを発信する人がクローズドではだめだと思っています。しかし、今は「誰でも世界を変えられる」というコンセプトが新しくて注目されていますが、どんなにいいサービスでもアーリーステージを越えたあたりから批判なども増えてくると思うので、メディア対応のやり方も考えていきたいと思います。

次回へ続く。

(書き手 味方勇人)

【注目企業のPR術を学ぶ】本企画は、若手起業家によるスタートアップ企業が注目される中、スタートアップ企業やベンチャー企業がどのようなマーケティング活動をしているのかに焦点を当てます。一般的にリソースが少ないと言われる企業が多い中で、活かせるヒントを得ることを狙いとしています。

 

 

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