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  • 2024年06月07日
  • PRノウハウ

「サランラップ®」と「ジップロック® フリーザーバッグ」で暮らしを便利に。旭化成ホームプロダクツが取り組む「冷凍貯金」プロジェクト

「まいにちを、たいせつに」を企業スローガンに、「サランラップ®」や「ジップロック® フリーザーバッグ」など、生活者に寄り添った商品を数多く展開する旭化成ホームプロダクツ様。「下味冷凍」や「冷凍貯金」といった家事時短につながる食品の冷凍保存テクニックを提唱し、人々の生活をサポートしています。

今回は、旭化成ホームプロダクツ株式会社 マーケティング部 第二グループ 課長代理 副島 孝仁様に、新たな価値を提案してきた、一連のPR活動についてお話いただきました。

語り手:旭化成ホームプロダクツ株式会社 マーケティング部 第二グループ 課長代理 副島 孝仁様

2014年旭化成グループに入社し、旭化成ホームプロダクツに配属。約4年間、家庭用商品の営業に従事した後、Eコマースの企画営業と海外市場開拓部門での営業を兼任。2022年10月よりマーケティング部に異動し、「ジップロック®」のブランド担当として商品企画や広告宣伝の全般を担っている。

 

聞き手:ビルコム株式会社 シニアコンサルタント 中島美華

セールスプロモーションに強みを持つ代理店での営業経験などを経てビルコムに入社。食品、消費財、家電、小売業のクライアントを中心にPRコンサルティングに従事し、統合型PRによる新商品の認知拡大から既存ブランドの底上げまで、幅広いプロジェクトを手掛けている。

 

目次

・「サランラップ®」と「ジップロック® フリーザーバッグ」で新たな価値を提案する

・冷凍保存で暮らしを便利に。「下味冷凍」プロジェクトの狙い

・忙しい毎日にゆとりを。新習慣の定着をめざす「冷凍貯金」プロジェクト

・PRで生活者に寄り添ったコミュニケーションを

・まとめ

 

「サランラップ®」と「ジップロック® フリーザーバッグ」で新たな価値を提案する

マーケティングのゴールについて教えてください

当社は「サランラップ®」や「ジップロック® フリーザーバッグ」など、人々の生活に寄り添った商品を展開しています。「サランラップ®」と「ジップロック®」は、食品保存のための商品ですが、新しい使い方や新たな価値を提供することで、生活者に様々な用途で役立てていただきたいと考えています。店頭でブランドを認知いただく「サランラップ®」や「ジップロック®」の商品パッケージから広告宣伝まで、各商品の機能や活用方法を生活者へわかりやすく伝えていくことをミッションとしてマーケティングをおこなっています。生活者の皆さんに寄り添いながら成長していけるブランドでありたいです。

 

冷凍保存で暮らしを便利に。「下味冷凍」プロジェクトの狙い

2018年から取り組んだ「下味冷凍」プロジェクトについて教えてください

2018年からビルコムさんと一緒に取り組んでいますが、生活者に「ジップロック® フリーザーバッグ」を活用した「下味冷凍」という調理法を提唱するプロジェクトです。「毎日の生活が忙しい中でも手作りでおいしいものを食べたい」という生活者のニーズをかなえるため、休日に「ジップロック® フリーザーバッグ」に肉や魚を入れて下味を付けて冷凍する「下味冷凍」というテクニックを広げています。こうしたテクニックを活用することで、忙しい平日の夕食づくりにおける調理時間の短縮や、食品のおいしさがキープされることを実感していただきたいと考えて始めたプロジェクトでした。マーケティングの観点から見ると、冷凍に特化した商品の特徴を活かし、便利な生活習慣を取り入れていただく方が増えることで、「ジップロック® フリーザーバッグ」の需要も増えることを目指した取り組みでした。

嬉しいことに、「下味冷凍」という言葉や概念の認知度が高まり、生活者に定着してきたのではないかと感じています。当社の「クックパー® フライパン用ホイル」と下味冷凍を組み合わせた「ジップ&クック」で、自社ブランド間でのコラボレーションも実現できました。これは、下味冷凍した食材を調理する際、「クックパー®フライパン用ホイル」を使用することで、後片づけまで楽になるというテクニックです。ブランド間のコラボレーションにより、店頭で「ジップロック® フリーザーバッグ」と「クックパー® フライパン用ホイル」を一緒に並べた棚展開の提案にもつながりました。生活者の方にとってよりわかりやすく商品の機能や使い方を理解していただくことができ、当社としてもとてもいい事例ができたと感じています。

※「ジップロック®」下味冷凍プロジェクトは、2020年、国際PR協会のアワード『IPRA Golden World Awards 2020』において、最優秀賞を受賞しています。

https://www.bil.jp/news/details/121

 

 忙しい毎日にゆとりを。新習慣の定着をめざす「冷凍貯金」プロジェクト

「冷凍貯金」プロジェクトとは、どのような取り組みでしょうか?

2022年から始まった「冷凍貯金」プロジェクトは、忙しい毎日に追われる現代の人々に、食材やおかずを冷凍してストックしておく新習慣「冷凍貯金」を通して、暮らしにゆとりを持ってほしいという想いから、「ゆとりうむプロジェクト」とともに「冷凍貯金ラボ」を立ち上げ、活動しています。「下味冷凍」から、さらにカバーする領域を広げ「サランラップ®」と「ジップロック®」それぞれの特性を活かして生活者によりいっそう食品冷凍の価値を提供するために立ち上げました。

冷凍貯金ラボでは、「冷凍貯金」を通して、少しでも暮らしに時間や心のゆとりがうまれるように、食材やおかずの適切な冷凍保存方法や活用方法を発信しています。例えば、うっかり傷ませてしまうことの多いバナナは、使いやすい大きさに切ったり、つぶして使う分量ずつ「サランラップ®」で包み、「ジップロック®フリーザーバッグ」に入れて冷凍保存します。半解凍でそのまま食べることができ、スムージーやお菓子作りにも利用できるため、最後まで無駄なく消費できます。一度に使い切れず余りがちな白菜も、切って冷凍しておくことで、スープや炒め物などに利用することができ、最後まで無駄なく使い切ることができます。

「冷凍貯金」というからには「貯まる」ものがあります。一つ目は「時間」です。食材やおかずを冷凍しておくことで、買い物の回数を減らすことができたり、下ごしらえが済んでいるため、忙しい日の調理が時短になります。二つ目は「栄養」です。冷蔵保存よりも栄養価が長持ちしますし、冷凍食材をプラスすることで料理の栄養バランスがアップします。三つ目は「お金」です。お買い得な日にまとめ買いして冷凍することで節約につながるだけでなく、食材を無駄なく使い切ることができるため、家庭内の食品ロスを減らすことができます。このようなメリットを訴求し、家事負担やフードロスといった社会的な課題を少しでも解決しながら、皆さんが暮らしやすい毎日になるようサポートしていきたいです。

 

「冷凍貯金」プロジェクトにおけるPRの役割やPRへの期待値を教えてください

「冷凍貯金」を多くの方に認知いただくためには、幅広い方へのコミュニケーションが必要であると考えました。「冷凍貯金」のアンバサダーとして俳優の福原遥さんを起用し、テレビCMを放映しています。CMは、短い尺の中で「冷凍貯金」という概念を覚えていただくことを目的としておこなっています。

一方で、「冷凍貯金」のメリットを理解してもらい、実際に行動に移してもらうためには、深く情報を伝えられるPRが有効です。東京海洋大学の鈴木徹先生に「冷凍博士」として参画いただき、「冷凍貯金」の価値を専門家の目線で生活者に伝えています。他にも、冷凍王子・冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんなど、冷凍や作り置きに専門性を持った方との連携を深めています。こうした専門家の知見も伺いながらPR活動を実施し、多くのテレビ番組やWebメディアで「冷凍貯金」のメリットやテクニックを紹介していただいたことで、反響が出ていると感じています。

「冷凍貯金」プロジェクトの結果、店頭で「サランラップ®」と「ジップロック®」を一緒に展開いただく機会が増え、生活者の方の商品へのタッチポイントを増やすことができました。また、調査の結果「冷凍貯金」という言葉や意味を理解している方が少しずつ増加しています。こうした成果を踏まえ、今後は「冷凍貯金」のメリットをより深く理解してもらい、実際に習慣化してもらえるようなコミュニケーションが必要だと考えています。

 

PRで生活者に寄り添ったコミュニケーションを

PRはマーケティングにどう貢献していますか?

商品やブランドの情報を消費者に届けて使っていただくためには広告によってブランドメッセージをしっかり伝えていくだけでなく、生活者のメリットとなる切り口にアレンジしてさまざまなメディアで情報発信し、商品やブランドを自分ごと化してもらうPRも非常に重要であると考えています。冷凍貯金のプロジェクトでも、広告とPR両方のメリットを活かしながらコミュニケーションを展開しています。

「サランラップ®」と「ジップロック®」はそれぞれのカテゴリーでナンバーワンのシェアを保持しているブランドですが、国内のマーケットで競合商品が増えている中、差別化を図る必要がありました。そこで、「サランラップ®」、「ジップロック®」を一緒に使って冷凍する「冷凍貯金」プロジェクトを立ち上げたわけです。PRによって、2つのブランドを一緒に使用することで、鮮度保持力が増し、毎日の生活にゆとりがうまれる、というメッセージを発信しました。他社との差別化につなげられたことは、当社としても新しい取り組みだったと思っています。

 

PRのパートナーとして、ビルコムを選んで感じることを教えてください

ビルコムさんとご一緒し、皆さん情熱を持ってPR活動をされていると感じています。メディアの反応をデータとして残し、PDCAを回して次のアクションや施策につなげていただいているのを、日々のミーティングでも感じます。特に、記者はこういった情報を求めている、今こういった時流があるからこの視点と組み合わせて提案しよう、など、メディア視点での切り口を多く提案いただけるのは、非常にありがたいです。世の中の時流や社会課題と絡めて、生活者のメリットとして商品やサービスをPRするところは、ビルコムさんの強みだと思います。これからもそのような生活者目線に立ったコミュニケーションを期待しています。

 

 

まとめ

以上、最後までお読みいただきありがとうございます。

本記事では、旭化成ホームプロダクツ株式会社 マーケティング部 第二グループ 課長代理 副島 孝仁様に、新たな価値を提案するためのPRについておうかがいしました。

ビルコムは、生活者に寄り添ったコミュニケーションを提案することで、事業貢献につながる統合型の広報・PRを行う会社です。新たなプロジェクトを発足する際のコミュニケーションなど、お気軽にご相談ください。

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書き手:ビルコム株式会社 川島弓奈

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