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- 2015年08月10日
- PRノウハウ
19,585件のWeb記事を徹底分析!話題化するための3つの法則とは?
Web上の情報波及の仕組みが複雑になっている今、シェアされる「ことば」の特徴とその仕組みを理解することが、PR・マーケティングにおいて求められています。今回は、先日開催されたWOMマーケティングサミット2015にて当社が「口コミされるWebニュースとは?」というタイトルで講演をさせていただいた内容を基にご紹介させていただきます。
高まるソーシャルメディアの影響力
まず当社が、Webサイトに流入してくるPC、スマートフォンのトラフィックソースを計測する「Similar Web」を用いて独自に調べたところ、ハフィントンポストやロケットニュース24、東洋経済オンラインでは、ソーシャルメディアからの流入が25%以上を占めることが分かりました。中でも、ハフィントンポストはソーシャルメディアからの流入が48.1%と最も高く、1億PVを超える東洋経済オンラインは検索に次いでソーシャルメディアからの流入が26.1%と高数値を示していました。



新口コミの法則は、「意外な●●」
同質化市場のB to C商材4カテゴリのWebニュースを、過去2年間分抽出し、ソーシャル波及数の多いTOP1,000を抽出しました。さらに、シェアされたTOP1,000の記事タイトルを形態素解析し、TOP20を導出しました。(※一通りのノイズを削除)これらのデータから一定の法則が見えてきました。
新口コミの法則1:意外な「ワケ」
まずはじめに、「原因」「できる」「理由」「ある」「知る」というワードが多くシェアされる傾向が見えてきました。これらのワードを使ってシェアされた数は、7,001件(約36%)に及びます。ワードそれぞれの使われ方を見てみましょう。
「缶コーヒー、スチールからアルミの理由とは」「糖質ゼロビールを飲めばダイエットできる?」「カロリーゼロ、人口甘味料の3大恐怖」といった記事タイトルで用いられています。
要約すると、事象の裏側や理由、背景を語るワードだとわかります。つまり、口コミされる要素の1つに「意外なワケ」を取込むことが必要だと結論づけることができます。
新口コミの法則2:意外な「カズ」
次に見えてきたのが、「飲む」「食べる」「使う」「やる」という動詞が多く使われていることです。波及数の合計でみると、4,726件(約24%)のシェア数になります。抽出された記事例としては、「ゼロカロリー飲料の合成甘味料 がんとの関連」や「4月23日は『ビールの日』」、「野菜と果物を一定量食べている人は幸福度が高い」などです。
これらの口コミの特徴は、数字でギャップを見せていることにあります。認識を実証、反証したり、意外な記念日を活用したり、論点を数字で要約するなど、「意外なカズ」であることが口コミの源になっていると言えます。
新口コミの法則3:意外な「ヒト」
最後に、「人」「女性」「語る」「聞く」といった名詞と動詞が多く導出されています。シェア数の合計は、3,209件(16.3%)です。「成功する人は缶コーヒーを飲まない!?」や「電車で目撃したありえない人々 カップ麺など食べる」「『おはようございます』の一言で年収7,200万円」といった記事タイトルで波及しています。
想定を超えた意外な個性を引き出すことも、口コミの要素になりそうです。言い換えると、「意外なヒト」を導くことが口コミに繋がるということです。
19,585件のWeb記事から徹底分析をした、情報波及の仕組みはいかがでしたでしょうか?「意外な●●」がもたらす口コミの影響力を、是非試してみてください。次回は、テレビに放映されるまでの情報波及の仕組みをご紹介予定です。お楽しみに!