CASES
事例
- クライアント
- 旭化成ホームプロダクツ株式会社
- 業種
- 消費財・日用品
- URL
- https://www.asahi-kasei.co.jp/saran/products/ziploc/freezer.html
- ご利用ソリューション
-
- 市場創造ソリューション
- ターゲット
- 44歳以下、共働き世帯
「Ziploc®フリーザーバッグ」の売上拡大・使用頻度向上を目指した戦略的PRとは ‐「下味冷凍」プロジェクト‐
課題
・成熟した食品保存用途のジッパーバッグ市場における、売上拡大・使用頻度向上
・ジッパーバッグの用途拡張による需要喚起・市場拡大
活動概要
本プロジェクトは、成熟市場におけるZiploc®フリーザーバッグの売上拡大・使用頻度向上を目的としたプロジェクトです。共働き世帯の増加、時短需要の拡大といった社会背景を捉え、その中でも働くママの最大の悩みであった「平日の夕食作り」という課題に着目しました。そこで、「下味冷凍※」を定着させることで、Ziploc®フリーザーバッグのさらなる需要喚起を図りました。
※下味冷凍とは、肉や魚を調味料と一緒に、Ziploc®フリーザーバッグに入れて冷凍保存することです。
冷凍されたフリーザーバッグを、使用する朝に冷蔵室に移動しておくと、夕方には解凍されて、あとはフライパン等で加熱調理するだけでメインのおかずが完成します。平日の調理時間短縮に加え、肉や魚の冷凍焼けリスク軽減や下味により肉や魚がやわらかくなったり、臭みが抜け、味がグッとしみこむことでのおいしさアップ、1つの下味冷凍タネからのレシピバリエーション展開、など様々なメリットがあります。
詳細:https://www.asahi-kasei.co.jp/saran/preservation/shita-aji.html
中長期的なコミュニケーション戦略
下味冷凍プロジェクトでは、「下味冷凍」を浸透・定着させるために、中長期的なコミュニケーション戦略を策定しました。
中長期的なコミュニケーション戦略
1年~2年目
ファクトの開発
下味冷凍を用いることによるおいしさや時短、節約など、基本的な価値を伝えるためのファクトを開発いたしました。
ファクト開発
体験型イベント「下味冷凍食堂」の開催
一般来場者が下味冷凍をその場で調理して食べられる体験型POP UPイベントを開催しました。Ziploc®フリーザーバッグを使って下味冷凍された食材を参加者自身で調理し、その場で食べることができます。2日間にわたり118名の一般生活者に「下味冷凍」のメリットに共感いただきました。また、記者会見によりこの情報をメディアに提供しTV・新聞・Webニュースなどのマスメディアでの報道を実現しました。
Ziploc®フリーザーバッグの統合型PR
― 働く母親の新習慣定着で商品売上が増加
https://www.bil.jp/case/details/22
3年~4年目
実証実験からのファクト開発
下味冷凍のメリット認知を強化するため、ファクト開発をしました。下味冷凍におけるベネフィットとして、「味」にスポットを当てて、九州大学の都甲潔教授や味香り戦略研究所の協力のもと調査を行いました。
その結果、通常調理と下味冷凍調理を比較した場合で「鮭は味の深みが31%アップ、味の厚みが39%アップ」「豚肉は味の深みが22%アップ、味の厚みが25%アップ」という結果となりました。同様に鶏むね肉や鶏もも肉でも、味の深み、厚みがともにアップする結果となりました。
味覚科学権威の実証実験でわかった!冷凍でも肉や魚の「コク」を上げられるのは「下味冷凍」!?
~冷凍は味が落ちるという常識に驚きの新事実~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000059803.html
5年目以降
KOLとの長期的な関係構築
2019年から、企業共創プロジェクト「ゆとりうむ」に参画することで、社会学者や冷凍専門家、節約アドバイザーなど専門分野のKOL(キーオピニオンリーダー)から、社会的意義を第三者の視点で発信いただいています。
KOLとの長期的な関係構築
https://www.bil.jp/case/details/39
ファクトや第三者からの発信により、テレビやWEBなど様々な媒体に取り上げられています。プロジェクト発足当初は「下味冷凍」という言葉の認知はあまり高くありませんでしたが、2023年7月現在、Instagramのハッシュタグ数は12万を超え、各社から書籍が発売されるなどのオーガニックな情報波及が見られる状態に至りました。
「下味冷凍」プロジェクト放映実績:めざましテレビ、Live News イット、Nスタ、ヒルナンデス!、みんテレ、TOKYOMX、Check!、タダイマ!newsTOKYOFLAG、あなたの食卓が劇的に変わる!冷凍王に学ぶ(秘)テクニックなど
戦略ポイント
①中長期的なコミュニケーション戦略の設計
②フェーズやPR課題に応じた継続的なファクト開発
③アーンドメディアを中心としながら、SOEPを連動させた情報発信
※SOEPとは、シェアード(ソーシャル)、オウンド、アーンド、ペイドメディアの頭文字をとったものです。
成果
・クックパッド株式会社が発表した、2019年「食トレンド大賞」にて大賞受賞
・約4年半の期間での露出結果は、広告換算費15億円、延べリーチ数は4億2千万の掲載獲得(2018年9月~2023年4月)
※PR Analyzer
実施施策
・統合型PR戦略立案
・イベント(オンライン・オフライン)の企画、運営
・記者発表会の企画、運営
・企業共創プロジェクト参画を通じた企業コラボ
・専門家アサイン
・ファクト・コンテンツ開発
・メディアプロモート
・調査PRの企画・実査・リリースの発信
・インフルエンサーの起用
・デジタル広告配信
・媒体タイアップ
・SNS運用
・PR効果測定・分析レポート
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