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  • 2024年10月25日
  • PRトレンド 、PRノウハウ

データの可視化からブランド力を高める!PRの新指標「PRパワー」とは

広報・マーケティング担当者の悩み

最近、企業の広報担当者やマーケティング担当者からのこのようなお悩みをよく耳にします。

一つ目は、低価格品の台頭です。円安や物価高騰で生活防衛意識が高まり、生活者がプライベートブランドなどの低価格品にスイッチングしてしまい、その後ユーザーが戻ってこないといった課題です。その環境下でどう自社の製品を差別化し、選んでもらえるようにするかという相談が多く寄せられています。

二つ目は、顧客の高齢化に関するお悩みです。特に定番商品やロングセラーブランドの場合、ブランドとともに顧客層の年齢が上がり、若年層にはブランドが知られていなかったり自分たち向けのブランドではないと認識されたりするケースが増えています。

三つ目は、採用力の低下です。特にBtoB企業で多く悩まれている印象があります。その業界ではシェアNo.1であったり有名であっても、採用ターゲットには情報が届かない。また、マス広告等をしても、若年層の情報接触態度が変わっておりなかなか認知が取れず、その結果、わかりやすいBtoCプロダクトを持つ企業に採用ブランドで負けてしまうというケースが増えています。

四つ目は、新カテゴリでの業態認知です。DX化などの影響で、競争環境が大きく変わるケースもあります。例えばこれまでメーカーとして製品を提供していた会社が、サービスを提供したり、インストール型のソフトを提供していたのが、クラウド上で提供するようになって競合が変わってしまうというケースです。

 

ブランド力が課題

いずれの悩みにも共通している課題は、ブランド力の低下です。2022年12月、日経リサーチが企業のブランディングに関わるビジネスパーソンに行ったアンケート調査では、重要度の高いターゲットに対して、ブランディング施策が「行えている」と回答したのは全体の24.5%で、なかでもBtoB企業はさらに低い21.1%という結果でした。「行えていない」は全体で24.9%、BtoB企業で32.2%と、いずれも「行えている」を上回る結果です。多くの企業でターゲット層に伝わるブランディングが有効に機能しておらず、特にBtoB企業では苦戦していることがわかります。

出典:2023年3月22日 日経リサーチ「BtoB企業のブランディング施策」

 

ブランディングはデータによって可視化されるべき

ブランドは目に見えず、数値化が困難です。そのためブランディング活動も、曖昧な概念をベースに実行されているケースが多くみられます。緻密に設計しているにも関わらず、定量的な共通指標がないため十分に効果測定ができていないのが現状です。ブランド認知においては、そのブランドがどの程度知られているのかという「量」と、ブランドがどのように知られているのかという「質」が重要です。

自社のブランディング課題がどこにあるのかわからず、自社の現在地が把握できていないという課題や、経営や事業部から事業貢献を求められているが、その方法がわからないといった課題を解消するためには、ブランド力を高めることだけでなく、ブランド力を可視化して、適切なPR戦略を設計することが重要です。

 

ブランド力を高めるための新指標「PRパワー」

昨今、マス広告の費用が減少しつつあり、一方でPRの市場が拡大しています。ブランド力を高める手法はさまざまありますが、「ファクトベース・第三者発信・情報波及」を特徴とする、PR的手法を取り入れる企業が増えています。

ブランディングをデータによって可視化することで曖昧な概念を解消し、ブランド力を高めるために、当社ではPRがもたらす影響を指標に落とし込んだ「PRパワー」を定義しました。

この「PRパワー」は「強いブランドをつくること」と「製品の買いやすさ・見つけやすさ」の両方を追求し、売上の拡大を実現するための新しい指標です。強いブランドづくりに貢献するPRの有効性を測定するのが、PRパワーの役割です。特に、第三者からの発信が強いブランドを構築する上で重要な要素となります。

 

PRパワーを測定する4つのファネル

PRパワーを測定するために、以下の4つのPRパワーファネル(指標)を設けています。

1.助成想起(認知の量)

2.カテゴリ純粋想起(カテゴリ内におけるブランド想起)

3.カテゴリ想起集合(カテゴリ内で購入候補に入るか)

4.検索行動(実際に調べるか)

これらの指標は綿密なアンケート調査により測定可能ですが、第三者からの評判が反映された報道データを用いて簡易に測定することも可能です。自社ブランドがどのフェーズにあるかをPR✕データの視点で可視化することで、必要なPR戦略や現在の課題をデータで客観的に確認できます。そして、課題に対して適切なPRメッセージとターゲット、施策を設定して、PRパワースコアをKPIとすることで、本質的な事業貢献を実現できます。

 

ノウハウとツールを活用したPR活動の支援

PRパワーを測定し、課題を明確にすることで、次の打ち手のパターンを見出すことが可能です。当社には21年にわたり蓄積したPR戦略のノウハウがあり、2017年からは広報効果測定ツール「PR Analyzer」を開発、提供しています。これにより広報業務に関わるデータ分析やメディア露出状況から企業のブランド課題を可視化するための知見が豊富にあり、数多くの効果的な打ち手のパターンを蓄積しています。

当社のデータとノウハウを活かして、ブランド力をPRで高めるための「PRパワー」を活用し、今後もブランド力を高めるためのPR活動をサポートします。

自社の課題を把握したい、ブランド力を高めたいが何から始めたらよいかわからない、PRパワーの詳細をもっと知りたいとお考えの方は当社までお気軽にお問い合わせください。

 

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書き手:ビルコム株式会社 川島弓奈

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