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  • 2025年03月14日
  • PRノウハウ

PRの“その先”を追え!エンジニアが語る「行動変容分析機能」開発の裏側

ビルコムが開発・提供するクラウド型PR効果測定ツール「PR Analyzer」は2025年2月、新たに「行動変容分析機能」をリリースしました。この機能により、記事データとWebアクセスデータとの相関を可視化し、PR活動の影響をより本質的に把握できるようになりました。今回は、本機能の開発に尽力したPR Tech局 プロダクトグロース部 エンジニア 藤原涼太に、新機能の特徴や開発の裏側、今後の展望についてインタビューしました。

 

ユーザーの工数を削減する「自動検知機能」の実装

今回開発された「行動変容分析機能」の主な特徴を教えてください

藤原:これまでのPR Analyzerでは、ユーザーがダッシュボードを見ながら、自ら分析を行う必要がありました。しかし、新機能ではGoogle アナリティクスおよびGoogle Search Consoleと連携したことで、記事データとWebアクセスデータとの相関を自動で検知できるようになりました。これにより、ユーザーが自ら試行錯誤して広報活動とユーザーの行動に連動性があるかを探る手間が省け、より効率的な分析が可能になりました。

また、Google検索を利用する際に入力したキーワード(クエリ)を指定し、キーワードごとのクリック数や表示回数を確認できる機能も実装しました。加えて、社名や製品名などのキーワードを複数選択し、指名検索数を算出できるようになりました。これにより、記事を読んだ生活者がどのように検索行動を行ったかが可視化でき、より本質的な効果測定が可能です。

 

自動検知機能はどのように実装されたのでしょうか?

藤原: 当初は単にデータをグラフで比較する機能のみを想定していました。しかし、記事データとWebアクセスデータにさまざまな組み合わせがある中で、ユーザーが指標の相関を見つけるのは大変では?というフィードバックを受け、開発の途中で自動検知機能を追加することになりました。こうしたユーザー視点での意見を反映させることで、より実用的なツールに仕上げることができたと思います。

開発当初は、手入力でキーワードを打ち込んでキーワードごとのクリック数や表示回数を確認できる仕様を予定していましたが、該当しないキーワードがあることも想定されるため、全てのクエリから指定する形に変更しました。指名検索の合算表示については、昨今アウトカム指標として指名検索数をKPI設定している広報担当者が増えてきていると聞き、指名検索数まで可視化できるような機能を加えました。

 

ユーザビリティ向上のための工夫

新機能の開発において工夫した点はありますか?

藤原: ユーザーの工数を減らすことを最優先に考えて開発しました。今回新しくリリースした「行動変容分析機能」を利用するためには、事前にPR AnalyzerにGoogle Cloud Platform(GCP)のサービスアカウント情報を登録する必要があります。この初期の連携設定がよりスムーズに行える方法がないか、エンジニアチームでも模索しました。

「行動変容分析機能」は、ダッシュボード上にあるデータの表示速度向上にも取り組んでいます。具体的には、キャッシュ機構を導入し、同じデータの再取得を避けることで、グラフ表示の高速化を実現しました。また、以前はサーバー側で行われていたPDFや画像の生成を、ブラウザ上での処理に変更することで、データをダウンロードするまでのスピードが格段に速くなりました。

 

PDFや画像の作成をサーバー側からブラウザ上での処理に変更したのは、どのような背景があったのでしょうか?

藤原:元々PR Analyzerでは、バックエンドでPDF作成をする仕様だったのですが、最近ではWeb技術の進化により、ブラウザ上での生成が可能なんです。そこで、PR Analyzerでもバックエンドを介さずに処理できるよう仕様を変更しました。結果として、より綺麗なPDFを高速で作成できるようになり、社内で活用しているメンバーからも好評です。また、以前はグラフの並び替えは設定画面から行う仕様でしたが、ブラウザ上での並べ替えができるようになりました。今後は掲載分析(以前よりあるダッシュボード)でもブラウザ上でさまざまな操作ができるよう、開発に尽力しています。

 

AI活用とさらなる機能拡充

今後PR Analyzerに追加したい機能はありますか?

藤原:すでにいくつかのアイデアがあります。例えば、「行動変容分析機能」分析対象のデータの種類を増やしたり、より細かいフィルタリング機能を追加することで、より詳細な分析が可能になるよう改善していきたいです。

 

今後のPR Analyzerの展望について教えてください

藤原:今回の「行動変容分析機能」のリリースにより、PR効果測定の精度が向上したと思います。今後はさらなる機能拡充を図り、他のデータ分析ツールとの連携も強化していきたいと考えています。また、AIを活用した分析の自動化にも注力し、ユーザーの業務効率化をさらに推進していきます。

PR Analyzerは、活用されているお客様のフィードバックを基に日々進化を続けています。新機能の開発はもちろん、既存機能の改善にも力を入れており、PR業務の効率化を全力でサポートしていきます。PR Analyzerの新機能によって、効果測定の可能性をさらに広げていけたらと思っています。そして、こういった仕様だとより活用しやすい、この指標が見られるとこのような業務に活用できる、などご意見があれば忌憚なく教えていただけると嬉しいです。できる限り皆さまの声にお応えできるよう、日々開発を続けてまいります。これからも広報・PR業界のデジタルトランスフォーメーションを牽引するツールとして進化を続けますので、今後のアップデートにもぜひご注目ください!

 

PR Tech局 プロダクトグロース部 エンジニア 藤原涼太

前職ではコーポレートサイトやウェブシステム開発エンジニアとして約10年従事。2022年4月、ビルコムへ入社。PR Tech局にてPR Analyzerの新機能開発に尽力。2025年2月にリリースした「行動変容分析機能」では、開発メンバーのリーダーとしてチームを統括。

 

書き手:コーポレートブランディング局 川島弓奈

 

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