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- 2013年07月01日
- PRノウハウ
【注目企業のPR術を学ぶ】テレビ×WEBのPRでユーザー獲得に成功。 インタビュー:trippiece代表 石田言行さん
今回ご紹介する企業は話題のソーシャル旅行サービス「trippiece」を展開する、株式会社トリッピースです。代表の石田 言行(いあん)さんはなんとまだ23歳です。テレビや新聞に数多く掲載された実績があり現在多くのメディアの注目を集めている起業家の一人です。
【trippieceとは?】
トリッピースは、みんなで旅をつくるwebサービスです。旅の企画を作成し、その企画に共感した人達が集い、皆でひとつの旅を創り上げていきます。トリッピースの利用料は無料ですが、旅費は掛かります。(キャンペーンで交通費などが無料になることがありますのでお楽しみに!)
普通の旅行サイトとは違い、トリッピースでは皆さんが旅を企画し、それに共感した仲間と旅をつくり上げていき, 今まで一人では思いつかなかったような面白い企画が沢山つくり出され、実施されています。オーダーメイド旅行と比べても人数を集めやすいため、より費用を抑えやすくなっているのも特徴です。
トリッピースを利用するにはFacebook、もしくはGoogle+アカウントが必要で、皆さんが安心してトリッピースを使って頂く為に実名制を採用しています。トリッピースは旅行会社ではなく旅に行きたい人たちが集まり、旅をつくるWebサービスで、実際に旅に行く事が決まった場合は旅行代理店がツアー化します。
【トリッピースのマーケティング戦略とは?】
トリッピースはサービス開始から約2年が経過し、現在約5万人のユーザーを抱え、約9,000人が実際にtrippieceの提案する旅に参加もしくは参加予定です。日々ユーザー数が増加している本サービスですが、どのようにこのサービスを広めたのか、そのマーケティング戦略を伺いました。
伸び悩んだときは思い切ってサービスの方向転換をすること
トリッピースを始める時の苦労はありましたか?
2011年5月にプロトタイプをロウンチし、最初は順調にユーザーを獲得していたのですが、ユーザー3000人~5000人くらいの時にユーザー獲得に伸び悩みました。最初は友達を誘って旅に行くというサービス設計だったので、 自分の旅の企画を友達にシェアし集客をおこなってくれるだろうと考えていました。しかし、ソーシャル上で積極的に友達を誘うユーザーは少なく、旅の事前情報はシェアされにくいということに気づきました。また、新たなニーズとして友達と一緒に旅にいくことより、知らない誰かと出会い旅を通じて新しい体験をしたいというニーズがありました。
そこで、サービスの方向性とプロモーションの方法を変えました。サービスの方向性は、たくさんの出会いと最高の思い出が作れるというメッセージを打ち出し、サービスのターゲットを学生に絞り、学生同士がつながり新しい体験ができるということを発信して行きました。また、旅の事前の情報ではなく事後の楽しかったという感想を学生中心にシェアを促すことでソーシャル上の拡散を図りました。
さらに、学生との親和性が高いFacebook、Twitterを活用したコンテンツマーケティングを実施しました。サイト内では紹介出来ない旅の詳細情報を写真と一緒に発信していき、現在では、Facebookページのいいね数が32,000を超え、トリッピースの一つの流入メディアになっています。
テレビ×WEBの組合せがユーザー獲得につながる
メディアへ露出するためのアプローチ戦略は?
こちらからアプローチはまだしていないのですが、旅行というキーワードはわかりやすくて、ゴールデンウィーク、 夏休み、冬、春でメディアは特集を行うので、節目ごとにお声がけいただくことがあります。メディアの方々の他と違ったおもしろい旅の特集をしたいというニーズとトリッピースの旅のコンセプトがマッチしたことから露出につながっているのではないかと思います。また、トリッピースはリアルな体験の場を提供するサービスなので、実際の旅の様子などの映像や写真の絵素材がとれるのでメディアとの相性が良いという特徴もあります。戦略的にサービス設計をしたわけではないですが、結果的にメディアとの相性がよく露出することが多かったのでサービスの認知拡大につながりました。
ユーザー獲得にインパクトのあったメディア露出は?
やっぱりテレビでの露出が一番効果的でした。 フジテレビのとくダネ!では15分間程特集していただいたのですが、2万人ほどのユーザーのアクセスがあり、実際にユーザー登録にもつながりました。リアルと紐付いているサービスなので、実際に絵が出て利用シーンが明確にわかるというのが良かったと思います。
正確に言うとテレビとWEBの組み合わせが一番効果的だと思います。ソーシャルメディアでの拡散はテレビに負けないくらい効果があると思うのですが結局ソーシャルメディアは点でしかないと思っていて、点一個一個に火をつけるにはどうしたら良いのかというのが難しいなと思います。1個のネットの記事っていくつかのエリアに火がつくだけなのですが、テレビは一気にリーチすることができるので、テレビでの露出を起爆材にソーシャル上で拡散を加速させていくというのがインパクトのある露出になるのではないでしょうか。
(書き手 味方勇人)
【注目企業のPR術を学ぶ】本企画は、若手起業家によるスタートアップ企業が注目される中、スタートアップ企業やベンチャー企業がどのようなマーケティング活動をしているのかに焦点を当てます。一般的にリソースが少ないと言われる企業が多い中で、活かせるヒントを得ることを狙いとしています。