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- 2022年06月06日
- PRトレンド
フェムテック市場記事分析からわかる、タイミングの重要性
ビルコムでは見えるPRを目指し、広報活動を可視化するPR Analyzerを開発提供しています。今回はそのPR Analyzerを使い、市場拡大を続ける「フェムテック」の時流を分析し、次の打ち手を導くPR・広報効果測定術について紹介します。
そもそもフェムテックとは
フェムテック(FemTech)とは、女性(Female)とテクノロジー(Technology)をかけあわせた造語です。女性が抱える健康課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのことを指します。
フェムテックの市場規模は2025年に5兆円規模※1に成長することが予想されており、昨今も多くの新サービスが登場しています。2022年4月に女性活躍推進法が改正されましたが、このような女性の活躍を推進する社会の動きやジェンダー平等に対する意識の高まりがフェムテックの市場をさらに拡大していくのでしょう。
※1参照元:CBINSIDHTS「The Femtech Market Map: 95+ Companies Shaping The Future Of Women’s Health & Wellness」
主なサービス例
生理日管理ツール、生理日予測アプリ、吸水サニタリーショーツ、月経カップ、粘膜強化サプリメント、卵巣年齢検査キット
国際女性デーをめがけた大企業の広報戦略
2021年5月から2022年4月の掲載データをみると、「フェムテック」を含むWeb・TVの記事数は増加傾向で推移しており、約3倍になっています。さらに内容を深堀りすると、2021年5月は新興企業がフェムテック市場に関する認知獲得に向け、パイオニア的サービスや起業家に焦点をあてた露出が非常に多くみられました。しかし、最近では大手企業がフェムテック市場へ参入し、消費者ニーズや課題を起点とする共感を呼ぶような露出獲得に注力していることが分かりました。
※PR Analyzer対象媒体における、「フェムテック」のWeb・TV年間記事掲載の推移
中でも3月8日に国際女性デーを迎えた2022年3月では、「フェムテック」について4,700件以上記事化されており、インパクトのあるメディア露出が多く見られました。
~掲載記事例~
※参照元:2022年3月8日「糖尿病ネットワーク」
※参照元:2022年3月8日「テレ朝news」
2022年3月に記事化が増大した要因について、以下が考えられます。
①世界的に「フェムテック」に注目の集まる”国際女性デー”に対して、専門機関のコメント等TV放映が増えていた
②”国際女性デー”にあわせ、大手企業がこぞって新商品(ブランド)発表を行っていた
注目されるタイミングを狙い、各企業が準備をしていたことが分かります。
このように世界的な女性の健康課題解決に向けた動きにあわせ、今後もさらなる新商品やサービスが登場し市場を盛り上げていくことでしょう。また、今回の国際女性デーのように、最適なタイミングでPRできるよう、予めPR素材を準備しておくことが非常に重要だと考えられます。
~掲載記事例~
番組:スーパーJチャンネル(2021年03月01日、57秒/1,673,000人)
8日の国際女性デーを前に、イオンモールがフェムテック(女性の健康の悩みにテクノロジーでこたえる)市場に参入。フェムテック専門店を発表した。吸水ショーツなど女性の悩みにこたえる商品が集められている。フェムテック市場は成長が見込まれていて、大企業の参入が相次いでいる。
Web:WWD(2022年03月01日、44391人)
I-ne(アイエヌイー)はフェムテックブランド「アルディ(ALDY)」を立ち上げ、“フルガード吸水型ショーツ”を3月1日にオンラインストアで発売する・・・
*PR Analyzer上のクリッピングデータを引用
「更年期」障害を防ぐため、企業の取り組みが加速する
※左から、月経、妊娠・不妊、産後、セクシャルウェルネス、更年期
「フェムテック」における文脈の中で、女性の健康課題別に露出数の割合を見てみると、「月経」「妊娠・不妊」「更年期」の順に記事掲載が多くなっていることが分かりました。しかし、2021年5月時点の掲載数と2022年4月の掲載数を比較すると、「更年期」に関する露出数が約6倍と最も伸長していました。女性の健康課題における「更年期」を解決するフェムテック商品やサービスが今後さらに増加していくことが予想されます。
このように広報活動において、日々の掲載データからトレンドや消費者ニーズを見える化し、最適な打ち手を導くことが非常に重要となります。効果測定分析の自社にあわせた手法についてお悩みなどがありましたら、ぜひお気軽にお問合せください。
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