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- 2022年04月06日
- PRノウハウ
PRが持つ本当の意味とは?具体的な手法や役割について解説
PRの意味や役割を理解していなければ、効果的なマーケティング活動は難しくなります。企業の知名度アップや商品のPRをする担当者は、まずPRの概要と方法論を学ぶことがおすすめです。
本記事では、PRの意味や方法と、基本的な流れについて解説します。
PRの意味について
まずはPRの意味について、正確に理解する必要があります。以下を参考に、PRという言葉の意味を把握してみましょう。
宣伝や広告で存在を認知してもらうこと
PRとは「Public Relations(パブリック リレーションズ)」の略で、日本語では「広報」を意味する言葉です。一般的には企業や商品、サービスなどを認知してもらうための方法を意味します。
「マーケティングの4P」におけるひとつ
PRは、マーケティング戦略のフレームワークである「マーケティングの4P」に含まれるひとつの要素でもあります。マーケティングの4Pとは、ジェローム・マッカーシー氏が提唱した概念で、「どうやって売るか」という点について考えるための手法のことです。
マーケティングの4PはProduct、Price、Promotion、Placeの4つで構成されていて、この「Promotion」が一般的に使用されているPRの考え方を含みます。
PRの役割とは?
PRには、さまざまな役割があります。具体的にどのような役割を持つのかを、以下から確認しましょう。
商品やサービスに興味を持ってもらう
PRは、商品やサービスの認知度や好意度を高めて、購買意欲を向上させるのが主な役割です。
「商品をPRする→顧客がそれを認知する→購買意欲が高まる→実際に購入に至る」という流れを作ることが、PR活動における目的となるでしょう。
ただ、商品やサービスをアピールするだけでなく、顧客の心理に寄り添ってその認識を変えていくこと(態度変容)がPRの役割になります。
ステークホルダーとの関係を良好にして共感を得ること
PRには、ステークホルダーとの関係を良好にするという役割もあります。ステークホルダーには、メディア、インフルエンサー、KOL、消費者、株主、従業員、市場関係者、取引企業などが含まれ、それぞれとの関係性を構築することが求められます。各ステークホルダーに対して、自社商品・サービスへの好感度や親和性を高めることが、PRが担う役割のひとつです。
消費者とのコミュニケーションを活性化させる
PRには、消費者とのコミュニケーションを積極的に実施し、購入前後で口コミによる宣伝を行ってもらうことも役割になります。SNSなどの発展によって、ひとりの顧客が市場に大きな影響を与えるケースは珍しくありません。
個々の顧客をきちんと大切にすることが、間接的に新規顧客の開拓につながるため、PRでは積極的に顧客とのコミュニケーションを試みます。
マーケティングとは?
PRとは違い、マーケティングには以下のような意味・目的があります。
マーケティングとは関係性を作る仕組みのこと
マーケティングとは商品やサービスを販売して利益を得ることだけでなく、顧客との関係性を作る仕組みのことも指します。そのため顧客のニーズや課題を理解したり、実際に求められている商品やサービスの情報を正確に提供したりといった業務が必要です。
ただ目の前の販売業務に集中するのではなく、長期的に関係を継続するための仕組み作りを考案することもマーケティングの一部になります。
マーケティングは広報やブランディングなど複合的な要素が含まれている
日本マーケティング協会において、マーケティングとは「企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である」と定義されています。
広義の意味では、広告、ブランディングといった活動のほかにも、先に解説したPRもマーケティングに含まれているのが特徴です。
PRにおける戦略について
PRには、「プル型戦略」と「プッシュ型戦略」というパターンがあります。それぞれの戦略にどのような特徴があるのかを、以下から解説します。
プル型戦略とは
PRにおけるプル型戦略とは、消費者に自発的な行動を促すことを目的とした方法です。商品の魅力や必要性を明確に伝えることで、消費者の方からアプローチしてもらうのが基本戦略になります。
自分からアプローチを行う顧客は、最初から購買意欲が高いケースが多く、購入・成約につながりやすい点が特徴です。
プッシュ型戦略とは
PRにおけるプッシュ型戦略とは、企業が積極的に消費者の購入を後押しする方法を意味します。
例えば、テレビCMや店頭販売などで、積極的にPRを行って消費者に商品やサービスを認知してもらった上で、「買うべき」理由を交えた明確なメッセージを送るのが基本戦略です。
消費者の心理に直接訴えかけられるメリットがある一方で、過度な押し付けは反感を買うリスクがあるため、PRを行う場合には注意が必要となります。
PRの具体的な方法
PRを実施する際には、具体的な方法や種類を理解することがポイントです。以下を参考に、PR方法の基本と種類をチェックしてください。
オンラインメディアを活用したPR
SNSやオウンドメディアなどを使ったPR方法も主流となっています。
TwitterなどSNS上で参加型のキャンペーンを行ったり、インスタグラマーやYouTuberなどのインフルエンサーを通じて商品のベネフィット理解を促進したりすることが可能です。
情報拡散性があるメディアを活用することで、本来のターゲットではない顧客層にも情報提供ができるため、潜在的な需要を刺激できるケースもあります。
マスメディアを通じたPR
テレビ局やWebメディアなどに紹介したい情報を提供し、番組や記事として紹介いただく方法です。ニュースリリース、メディア向けイベントやインタビュー設定などを行って、能動的に番組や記事で紹介してもらうのが特徴となっています。
企業からではなく、第三者目線によるPRになるため公平性、客観性を保てるのがメリットです。
PRを行うメリット
PR活動を行うことには、さまざまなメリットがあります。なぜ、企業が積極的にPR方法を把握して実施すべきとされているのかを、以下を参考に確認しましょう。
新規参入でも認知度を高められる
PR活動の実施は、新規参入において有効です。PRの方法次第で商品やサービスを認知してもらえるメリットがあります。市場規模が大きい場合には特に有効とされ、ユーザーニーズを捉えるきっかけにもなり得るでしょう。
逆に、新規参入した市場でPRを行わないと、商品やサービスが世に知られることなく埋もれてしまうリスクもあります。
宣伝における全体コスト削減が可能
広告費にかかっているコストをPR(広報)へ移行することで、中長期的に宣伝費が削減できる可能性がある点もメリットです。広告費にかけられる予算が限られている場合には、PR方法を活用してコストカットにつながることも考えられます。特に説明コストの高い商品、サービスを扱う企業にとってはPR活動が効果的です。
PRによって自社のファンをつくれる
PRの意味や方法を理解して活動を継続することで、自社のファンをつくれる点もメリットです。ファンの獲得はSNSのフォロワー数やメディアへの来訪者数の増加という、目で見える結果につながります。
自社のファンが定着すれば商品を継続購入してもらえたり、新商品に興味を持ってくれたりする人が増加すると予想できます。収益アップと安定した売上の継続が実現できるため、PRでは積極的にファンを獲得する自社ブランディングに力を入れることもポイントです。
まとめ
PRの意味や方法に関する理解は、自社で行うマーケティング戦略の効果を高めることにつながります。
自社商品やサービスの魅力を多くの人に伝えるためにも、まずはPR方法の基礎から学びましょう。
具体的かつ効果的なPR方法を実施したい場合には、「ビルコム」が提供する各種ソリューションのご利用がおすすめです。ビルコムは15年以上の年月を経て培われたPRノウハウを活用して、統合型PRとデータ分析プラットフォームによるサポートを行っています。
生活者、記者、インフルエンサーなどの熱量をデータとして可視化し、事業に貢献する具体的な戦略立案につなげられるため、PR方法にお悩みの場合ぜひビルコムにご相談ください。
マーケティング担当者におすすめ
<参考事例>
アットホームの事業理解向上に向けた、広報機能の強化 -基盤整備と戦略的なニュース開発
▽書き手
ビルコム株式会社
取締役 早川くらら
Twitter:@hayakawakurara
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