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- 2017年10月18日
- セミナーレポート
【まとめ】ad:tech tokyo「ジェネレーションZのソーシャル上での行動を理解する」セッションまとめ
アジア最大級のマーケティングイベント、ad:tech tokyoが今年も10月17日(火)・18日(水)の2日間にわたり行われました。
2日目に行われたセッション「ジェネレーションZのソーシャル上での行動を理解する」では、当社代表の太田がモデレーターを務めました。今回のブログでは、セッションで話された内容をお届けします!
セッションの登壇者は、マンダムでGATSBYのマーケティングを担当されている吉田隆史さん、電通総研 メディアイノベーション研究部の天野彬さん、サイバーエージェントでデジタル・クリエイティブ・ディレクターをされている中橋敦さん、そしてモデレーターの当社代表太田、という4名です。
ジェネレーションZとは?
ジェネレーションZとは、ミレニアル世代(1980年代~90年代半ば生まれ)の後に続く世代を定義した言葉です。
GenZは、現在中学生〜大学生の、1990年代半ばから2000年代半ばに生まれた人のこと。GenZはうまれてから今まで不況・リーマンショック・震災などいいことがなかったので、将来に対する不安が大きい。 #adtechtokyo #GenZ
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
GenZはこどものころからソーシャルメディアがあり、ずーっとつながっている。つながっていないと不安になっちゃう。スマホセントリックでもある。#adtechtokyo#GenZ
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
ジェネレーションZが、マーケティング上重要な理由
各登壇者の方に、ジェネレーションZがなぜマーケティング上重要なのかご意見を伺いました。
マンダムでは、ライフタイムバリューの観点から、若い世代=ジェネレーションZを重要と考えているとのこと。
GATSBYはデビュー当時20歳くらいの人が使ってくれていて、そのまま60歳になっても、髪の毛がなくなるまで同じブランドを使ってくれている。早めに顧客獲得することでLTVをあげていける。 #adtechtokyo#GenZ
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
電通総研天野さん、サイバーエージェント中橋さんは、ジェネレーションZに受け入れられるマーケティングはこの先の時代の流れを先取りしている、と考えるため、若年層を重視しているそうです。
電通天野さん。GenZは物心ついたときからスマホがあり、Connectedな世代。彼らをリサーチすることで、世の中全体の情報行動のヒントがわかる。#adtechtokyo #GenZ
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
サイバーエージェント中橋さん。GenZに対して大きくマーケ予算をかけることは日本ではあまりない。USではホットな世代ではあるが、国によって違う。デジタル時代になっていくと、GenZに効くメソッドが今後のスタンダードになってくる。 #adtechtokyo #GenZ
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
ジェネレーションZにテレビCMは効くのか?
若者がテレビを見ない、と盛んに言われていますが、マーケティング手法としてのテレビCMは若者世代に対しても効果があるのでしょうか。
小売店を通して商品を販売するメーカーの場合、流通対策としての役割が大きいようです。
以前はテレビCMが唯一にして最大のマーケティング手法でしたが、現在では「数ある手法の中のひとつ」として考えられています。
テレビCMは若者に効くのか?GATSBYの場合。CMが若者に効かないとはいいたくない。これまでCMがブランドを支えてくれていた。ただ、効率は下がっていて、若者に届かなくなってきているのは確か。流通対策としては有効なので、続けている。#adtechtokyo #GenZ
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
「クリシェ」って何?ハッシュタグの使われ方3分類
電通総研 天野さんによると、ジェネレーションZのソーシャルメディア上でのハッシュタグの使い方は大きく3つに分類できるといいます。
ハッシュタグの分類。インスタの使い方をみていての電通天野さんの仮説。①オブジェクトレベル。パンケーキがうつっている写真に #パンケーキ とつけるなど。②メタレベル。そのときの自分の気持ちをハッシュタグにするもの。渡辺直美さんはとっても上手。#adtechtokyo#GenZ
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
③クリシェ。写真の内容自体には関係ないが、それを使うことでより多くの人とつながれる、検索してもらえるもの。#写真好きさんとつながりたい といったようなもの。フォロー、フォロワーを超えて探してもらいたい、広げたいときに使う。#adtechtokyo#GenZ
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
クリシェ、とはフランス語で「常套句、決まり文句」を指す言葉です。
クリシェの例には、他にも、#instagood #like4like #お洒落さんと繋がりたい などが存在します。
内容とは特に関係ないものの、他のユーザーとつながったり、likeやフォロワーを増やしたいときに使われるこうしたハッシュタグは、みなさんもInstagramを使われている際によく目にするのではないでしょうか。
バズの発端がわからないのが最新型情報伝播モデル!?
Instagramなど、ビジュアルコミュニケーション型のソーシャルメディア普及に伴い、情報伝播の構造も変わっています。電通総研の天野さんによると、現在、情報は"シミュラークル型"で伝播していくといいます。
電通天野さん。現代の情報・トレンド発信のパターン。マス型→インフルエンサー型→シュミラークル型に変遷している。シュミラークル型とは。情報発端が不明のまま、多くの人があこがれ・共感を抱き疑似体験する。オリジナルの情報がないままコピーされて広がっていく。#adtechtokyo
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
シュミラークル型の情報波及は、スマホ普及ですぐに写真を撮影して拡散されるようになったこと。もうひとつはもっとロングスパンの話。消費社会が成熟化すると体験の記号的価値が重視されるようになってくる。同じカバンでも、ブランドという記号的価値があるものにお金を払う。
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
若年層にウケるのは、「ライブ」で「リアル」なコンテンツ
インターネット以前、テレビに代表されるように、コンテンツは「流れていくもの」であることが普通でしたが、インターネット登場後、コンテンツは「ストック」できるようになりましたが、 現在、特に若年層には、再びフローなコンテンツが受け入れられています。
例えばInstagramのストーリーズのように、「今しか見られない」ライブ感がかえって新鮮に映っており、その背景には、「情報過多で、ストックされている情報を見きれない」という状況があります。
CA中橋さん。Instagramのストーリーズを使ったプロモーションは増えている。インターネット時代になって、情報がストックできることがあたらしいといわれていたが、今は消えていくものに注目している。揺り戻しが起きている。#adtechtokyo #GenZ
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
GenZは、ストックされている情報は見切れない。今しかみられないということがインセンティブになっている。Instagramでも、とっておきの1枚は写真でとるが、その過程はストーリーズでシェア。GenZは、残したいものしか残したくない#adtechtokyo#GenZ
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
サイバーエージェント 中橋さんによると、Abema TVで特に若年層に人気のある番組は「ライブ感」があったり「リアル」なものだそうです。
例えば、高校生の恋愛リアリティーショー「真夏のオオカミくんには騙されない」などが人気コンテンツとなっています。
AbemaTVで若年層に人気のコンテンツの共通項は、ライブ感・リアル。AbemaTV内の告知だけでなく、ソーシャルメディア上で話題化したことで視聴が増えていった。強いひとつのコンテンツとソーシャルメディアが融合して伸びてきた。#adtechtokyo #GenZ
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
ジェネレーションZにとっての「リアル」とは、情報発信者と受け手の間に情報格差のない「フラット」な状態であることを意味します。電通総研の天野さんによると、「同じ情報をシェアしているような感覚」が重要だといいます。
GenZに対してはアジャイルなコミュニケーションが求められる?
— BILCOM (@BILCOM_news) 2017年10月18日
マンダム吉田さん。GATSBYの商品を生活者がいじってくれたときに公式が反応すると喜ばれたりする。#adtechtokyo #GenZ
また、デジタルとフィジカルの境目がないのも、ジェネレーションZの特徴のひとつ。プロモーションにおいては、イベントなど体験機会を提供し、その様子をコンテンツ化する、普段は見られない裏側を見せる、などは若者世代に響きやすいコミュニケーション手法だといえます。
本日のセッションの模様は、togetterでもまとめています。よろしければご覧ください。 https://togetter.com/li/1162269
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