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  • 2026年07月03日
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【CEOインタビュー】AIで、PRを進化させる。「AIネイティブPRカンパニー」への経営変革〜AIと人が共感をつむぐ未来〜

ビルコムは2026年7月、大きな経営変革への一歩を踏み出しました。掲げた全社方針は「AIネイティブPRカンパニー」。単なるツールの導入にとどまらず、会社のあり方そのものをAI前提で再設計するという変革について、代表取締役兼CEOの太田滋に、その真意と目指す未来を聞きました。

特設サイト:https://www.bil.jp/lp/ai-native

 

1. 「AIネイティブ」とは、ツール導入ではなく組織全体の設計変更

2026年7月より「AIネイティブPRカンパニー」への経営変革を始動されましたが、まずは「AIネイティブ」という言葉に込めた想いを教えてください。

私たちが考える「AIネイティブ」とは、単に便利な生成AIを導入することではありません。提供するソリューション、業務プロセス、組織文化・人事制度、情報管理・セキュリティまで、会社のすべてを「AIがいること」を前提に、ゼロからつくり変えることを意味しています。

今後は、業務を「①AIエージェントに任せる」「②AIエージェントと人が協業する」「③人にしかできない仕事に集中する」の3つに区分し、組織とビジネスモデルを根本から変革していきます。

これまでの生成AIは、人がプロンプトを入力して質問すると答えが返ってくる、いわば「進化した検索エンジン」のようなものでした。 一方で、今回私たちが全社に導入するAIエージェント(社内呼称:AIバディ)は、目標を与えるだけで、自律的にタスクを組み立て、実行し、ゴールまで向かってくれる存在です。

これまでの23年間、データとテクノロジーでPRを進化させてきたビルコムだからこそ蓄積できたPRノウハウと、媒体・時流・分析の独自データを基盤にすることで、クオリティとスピードを両立する体制が整いました。

 

2. 専門領域を持つ「36体のAIエージェント」がビルコムに入社!

具体的には、どのような体制でAIエージェントが働くのでしょうか?

全部門・全事業に専門領域を持った36体のAIエージェントを入社、配属させて協業を開始します。社内では親しみを持てるよう彼らを「AIバディ」と呼び、それぞれに名前と役割(イメージ)を与えています。

例えば、コーポレート系には10体のAIバディ、統合型PRコンサルティング事業部門には6体、PR Analyzer事業のビジネスチームには5体、開発チームにも複数のAIバディが配属されています。実は、各AIバディの名前には、AI(人工知能)にちなんで必ず「アイ」という響きが含まれています。社内で共有した際、メンバーから「顔や名前がないと覚えられない」というフィードバックを受けて、親しみやすさを重視して設計したものです。

AIエージェントの組織図(イメージ)

 

3. 実務はAIが担い、人は「関係構築」と「意思決定」に集中する

AIバディはどのようなクオリティで仕事を行うのですか?

私たちが目指しているのは、AI単体での自動化ではなく、「人間とAIが協業することでお客様への提供価値を高める」ことです。

例えば、PR企画を立案する際、人間が考え抜いた企画の切り口に対して、AIバディを相手に何度も「壁打ち」を行い、多角的な視点から企画の精度をブラッシュアップしています。さらに、作成した提案資料の細かなデータ検証や精度チェック、これまで膨大な時間をかけて目視で行っていたプレスリリース配信リストの正確性の確認など、ミスが許されない領域でもAIバディが精密なサポートを行います。

そこまでAIが実務をこなすと、人間の役割はどう変わるのでしょうか。

人が中心となって生み出した成果物の土台を、AIの精密なチェックや壁打ちを経て、さらに人が「120点」へと磨き上げる。これが私たちの考える協業のあり方です。「企画の深い文脈や、どの切り口で勝負するか」という本質的な意思決定や、より高度な戦略の構築は人間にしかできません。

精緻なデータ確認や多角的な検証プロセスをAIバディと分担することで、私たちは、顧客、メディア、インフルエンサー、パートナーとの「関係構築」という、最も人間らしく、かつPRにおいて最も価値の高い仕事に時間を投資できるようになります。

AIネイティブ特設サイトへ

 

4. ソリューションのAXを同時始動

自社内の変革だけでなく、提供するサービス自体もAIで進化(AX)させるんですよね。

はい。私たちが展開する3つの事業すべてにおいてAI実装を進めます。

  • 統合型PRコンサルティング事業:私たちが社内で実践しているAIエージェント活用ノウハウを、お客様のカルチャーに合わせてOEM提供する「広報AXコンサルティング」を7月より開始します。
  • PR Analyzer事業:AIを活用した「競合AI分析コンサルティング」をスタートします。さらに今後のプロダクト進化を見据えて、運用の最適化をAIが自律的にサポート・並走してくれる革新的な新機能群の開発を現在推進しています。
  • メディアデータ事業(メディアデータオンライン):媒体データを「検索する」データベースから、最適な媒体を「提案される」データベースへと進化させます。

 

5. 「使うほど好循環が生まれる」人事制度と、資産を守るオペレーション

組織文化や人事制度面では、どのようなアプローチを行いますか?

AIを組織の当たり前にするため、使うほど好循環が生まれる人事制度を導入します。 活躍・支援・報酬・楽しさの4つのテーマからなる「AIバディヒーロー施策」を開始します。具体的には、各部門に「AIアンバサダー」を設置して好事例の社内展開を支援するほか、AI活用による優れた成果物を表彰する制度をスタートします。これは、AIの利用時間ではなく、AIによって生まれた「創出成果」を評価する仕組みです。

また、この36体のAIエージェントを会社の大切な「資産」として維持・進化させるため、セキュリティや品質管理、ガバナンスを専任で担う「AI専任チーム」も新設し、定期的にAIバディの評価や入れ替えを行っていきます。

6. 外部のAI専門家との共創で、変革をさらに加速させる

今回の変革にあたり、外部の強力なパートナーとも連携されると伺いました。

自社だけの知見に閉じこもらず、外部のトップランナーと共創することで変革スピードを最大化するために、今回3社と連携します。ライトアップ社(岡村匡洋氏)とはPR AnalyzerのAI駆動開発の実装強化を、エディプレックス社(岸田展明氏)とはAIを活用したサイト実装の対応力向上を進め、YMMD社(AI国王・齋藤潤氏)には私たちのAIエージェント活用を外部視点から研修・サポートいただきます。

 

7. AIと共に、PRの新しい時代を創る

最後に、ビルコムが「AIネイティブPRカンパニー」として目指すビジョンや想いをお聞かせください。

私たちが挑む「AIネイティブPRカンパニー」への進化。その本質は、単なる業務の効率化やコスト削減ではありません。AIエージェントに任せられる仕事を預けることで生まれた時間を、クライアント企業の皆様への「より深い戦略提案」や「密なコミュニケーション」に還元することにあります。

ビルコムは、PRのこれまでの枠組みを超えた、新しい業態へと進化します。さらなる進化に向けて私たちが取り組むべき挑戦はまだまだありますが、このAI変革こそが、お客様の満足度をより高め、これからのPR業界を牽引する鍵になると考えています。

最先端のテクノロジーを味方につけ、人間にしかできない「共感」や「意思決定」の領域で、プロフェッショナルとしての付加価値を最大化していく。このエキサイティングな挑戦を全社一丸となって進め、PRの新しい時代を創り上げていきたいと考えています。

「AIエージェントが定型業務を引き受け、人はもっと面白い仕事へ。その先に、お客様の期待を超える価値が生まれる」

共感あふれる未来を、AIと共につくる。全員でその新しい一歩を今、踏み出します。

 

ビルコムへのお問い合わせはこちら

 

書き手:コーポレートブランディング部 川島弓奈  

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